NHK朝ドラ「エール」を観て、運動が苦手なユウイチの姿に自分の子供時代を重ね合わせてしまったことを書いた。




この記事の中で、
運動会の徒競走でユウイチが転んだシーンとか、涙出ちゃうわ。
と書いたが、

皆に励まされて走り切ったユウイチの姿に感動したのではない。

ビリで、しかも転んでしまった挙句、声援&ハーモニカ演奏を浴びることになったユウイチが不憫で、心の中で涙したのである。

ひねくれているかしら?

ドラマの演出上、皆の励ましで主人公が力を得るという筋書きは仕方ないが、
実際の子供心はそんなに単純ではないと思う。

元運動音痴子供代表として言わせてもらえば、正直ありがた迷惑。
自尊心が傷つく場合もあるからね。
できれば静かにスルーしてほしいのですよ。

声援も労わりも、過剰な褒めも要らない。
とにかく、そっとスルーしてほしい。

叱り飛ばす親がいるとしたら、それは論外。
子供の足が遅いのを嘆く前に、自分の料簡の狭さを省みろ!と言いたい。


20200404




勉強は全保護者が見守る中で優劣をはっきりさせられることはないのに、運動に関しては運動会だの、マラソン大会だの、公開されまくりだ。

これらは優劣をつける目的で開催されているわけではないが、運動音痴で体育嫌いな子供にとっては公開処刑に等しいのだ。


その中であえて得られたものと言ったら・・・、
運動のスター的生徒よりも早く世の中の不条理を知る機会を得たことだろうか。

1番がいれば、必ずビリはいるもの。
どんなに「オンリーワン」という言葉が流行っても、やはり「ナンバーワン」の輝きは圧倒的だ。
その現実を早めに直視することは、悪いことではない。

もし私に子供がいて、その子が足が遅くて落ち込んでいたら、
「時間が解決すっから。大人になって足の速さを自慢しても、ふ~ん、くらいの反応で終わるから。」
と伝えるわね。



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