こちらの文庫本を、タイトルと帯を見て購入して一気読み!
そういえば、この作者の一木けいさんの作品、以前もジャケ買いしていた。
一木さん、タイトルのセンスが凄い!
読書コーナーについてはコチラ↓↓
ゆるやかな本紹介について
『全部ゆるせたらいいのに』
一木けい 新潮文庫
(すみません、アマゾンのリンクが単行本用しか見つけられませんでした。)
アルコールに依存する父から理不尽な扱いを受けて育った千恵。
高校の後輩の宇太郎と結婚して恵が生まれ、順風満帆な生活に落ち着けるはずだった。
だが、夫の宇太郎も仕事のストレスから逃れるようにお酒に逃げるようになってしまう。
宇太郎は父と同じ道を辿ってしまうのだろうか‥‥‥?
このような、希望が見いだせない状況からスタートする。
やっと父から逃れられたと思ったのに、「まさかお前もか!」という絶望たるや・・・くうぅ。
家族を、友人を、同僚を、この社会を、全部ゆるすことができたら生きる上での困難は格段に減るだろう。
でもその時はそれができず、すべてが過ぎ去った後でやっと相手の気持ちにも寄り添いつつある自分に気が付いたりする。
人生はその繰り返しだ。
若者は大人の気持ちが分からないし、中年は老人の気持ちが分からない。
愛があっても分かり合えないことはごまんとある。
文庫の帯に記載された綾瀬まるさんのコメントが身に染みる。
「この作品はけっして愛を暴力の免罪符にしているわけではない。むしろ、人生は愛だけで救われるほど手軽ではないのだと、凍えるような鋭さで喝破している。(「波」2020年7月号より)」
対象への愛があっても、その他の外部要因によって自己が歪んでしまうこともあるし、
その結果として家族・友人関係が修復不可能なほどに破綻してしまうこともある。
家族の愛し方を間違えた父も、そんな父を愛し続けてしまう母も、父を捨てきれない千恵も、みんな愛に翻弄されている。
LOVE&PEACE!!と無邪気に叫べるほど、愛とは生易しいものではないのだ。
猛暑の夏、暑くて家から出られない~、ガッツリ濃厚に読書でもするか~という方にオススメです。
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一木けい 新潮文庫
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高校の後輩の宇太郎と結婚して恵が生まれ、順風満帆な生活に落ち着けるはずだった。
だが、夫の宇太郎も仕事のストレスから逃れるようにお酒に逃げるようになってしまう。
宇太郎は父と同じ道を辿ってしまうのだろうか‥‥‥?
このような、希望が見いだせない状況からスタートする。
やっと父から逃れられたと思ったのに、「まさかお前もか!」という絶望たるや・・・くうぅ。
家族を、友人を、同僚を、この社会を、全部ゆるすことができたら生きる上での困難は格段に減るだろう。
でもその時はそれができず、すべてが過ぎ去った後でやっと相手の気持ちにも寄り添いつつある自分に気が付いたりする。
人生はその繰り返しだ。
若者は大人の気持ちが分からないし、中年は老人の気持ちが分からない。
愛があっても分かり合えないことはごまんとある。
文庫の帯に記載された綾瀬まるさんのコメントが身に染みる。
「この作品はけっして愛を暴力の免罪符にしているわけではない。むしろ、人生は愛だけで救われるほど手軽ではないのだと、凍えるような鋭さで喝破している。(「波」2020年7月号より)」
対象への愛があっても、その他の外部要因によって自己が歪んでしまうこともあるし、
その結果として家族・友人関係が修復不可能なほどに破綻してしまうこともある。
家族の愛し方を間違えた父も、そんな父を愛し続けてしまう母も、父を捨てきれない千恵も、みんな愛に翻弄されている。
LOVE&PEACE!!と無邪気に叫べるほど、愛とは生易しいものではないのだ。
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